八重干瀬は、宮古島本島北東部にある国内最大級のサンゴ礁群です。
宮古島のサンゴ礁といったら八重干瀬。沖縄で美しいサンゴ礁を見たいなら八重干瀬。サンゴ礁好きの方なら一度は聞いたことがある名前です。それぐらい有名な八重干瀬ですが、ダイバーだけでなく多くの観光客が毎年に国内・国外問わず訪れます。そんな八重干瀬の魅力をご紹介していきます。
目次
魅力1:世界有数のサンゴ礁とさまざまな生物
最近は、国内でサンゴ礁群を楽しみたいと思ってもなかなか絶好のダイビングスポットを見つけることが難しくなってきました。
非常に残念な話ですが、ダイバーの中にはダイビングをしていると年々生きた珊瑚が少なくなってきていることに気づく人も多いのではないでしょうか。国内はおろか国外でも大規模なサンゴ礁群を楽しむことが難しくなってきました。
そんな中、国内でも生きたサンゴ礁群が見られるのが宮古島の八重干瀬です。
八重干瀬は、クシハダミドリイシ、ユビエダサンゴ、リュウキュウキッカサンゴといったさまざまなサンゴ礁が生息しており、
100以上の珊瑚から形成されています。また、その規模も大きく東西約6.5km,南北約17kmと宮古島の10分の1という大きさです。
そんな規模も大きく沖縄ならではの美しい海と南洋の亜熱帯気候から、そこに住む海の生物も豊富です。デバスズメダイ、クマノミ、チョウチョウ、ハナダイなど比較的小物の群れを楽しむことができます。たまにカメなどの大物が寝ていることも。
宮古島の海のアクティビティは青の洞窟やアントニオガウディなどダイナミックな地形を楽しむ人が多いですが、地平線に広がるサンゴ礁と底に住むカラフルな魚達と戯れて、海の楽園で癒しとリフレッシュを楽しんでみるのも良いかもしれませんね。
八重干瀬は、2015年に国の天然記念物に指定されているぐらいレアなポイントでもあります。
ここまで美しい状態でサンゴ礁が見れるのは宮古島民の保護活動に賜物であり、貴重なサンゴ礁群を楽しむために
遊ぶ際には最新の注意を払って遊ぶようにしましょう。
魅力2:八重干瀬へアクセスできるサービスやツアーが豊富
八重干瀬は、宮古島にある池間島から約5kmから25km離れた北東部にあり比較的近い位置にあります。そのため、宮古島の平良港から約1時間、池間港から30分程度と比較的行きやすい場所です。また、水深も1mから最大約20mとさまざまで浅い場所ではシュノーケリングを楽しむことができます。久米島や、石垣島にもサンゴ礁ポイントはありますが、これほど大きなサンゴ礁ポイントに手軽にいけるところは滅多にありませんね。(ちなみに久米島の有名なサンゴ礁群ナンハナリなどは水深が深いため簡単にアクセスができない)
実際に宮古島の八重干瀬に行く方法はですが、当然ながら船がメインになります。
ダイビングだけでなくシュノーケリングも楽しめることからで宮古島にある多くのマリンスポーツショップで八重干瀬ツアーを行っております。ただし、ほとんどのショップが定員が10から18名ほどの小・中型船なので予約は早めに行わないと船に乗れないこともありますので注意が必要です。
また最近では、マリンスポーツをしない方でも八重干瀬を楽しめる観光クルージングツアーを行っているところがあります。
客船サービスも充実しており、上陸はできませんが八重干瀬で30分程度停泊するので十分に美しいサンゴ礁を楽しむことができます。
○ベイクルーズ・宮古島 モンブラン(https://www.hayate-montblanc.com/)
八重干瀬が気になる方で海に潜れない・入れない人は、上記のようなツアーに申し込んでみてはいかがでしょうか。
魅力3:春から夏のシーズン時期に幻の島として変貌
八重干瀬を一番楽しめる時期は、春から夏にかけてです。なぜなら、この時期はマリンスポーツだけでなく、八重干瀬のひとつの特徴が楽しめるからです。
実は、毎年3月3日の春から夏にかけて大潮の低潮時に一部のサンゴ礁が海面上に干出して浮かび上がります。
浮かび上がった様はまるで小島のようなので「幻の島」と呼ばれることがあります。
以前は、八重干瀬まつりというイベントが2014年のまで行われ、フェリーで上陸することができたのですが、天然記念物に指定された2015年からは自然保護の観点から2017年時点でも上陸はできない状況となっています。また、春から夏以外の時期、特に冬になると風向きが変わり強い北風が吹くので海が荒れ、潮の流れが変わってしまうので行くことができませんので注意が必要です。
いかがだったでしょうか?
宮古島のエメラルドの煌く海と見渡す限りのサンゴ礁、まさに海の楽園「八重干瀬」。
宮古島に訪れた際には、そのすばらしい世界を是非体験してみてください。
※写真提供:アクアストーリー